私たちの目標は、いろいろな時間の長さや時間の尺度に関係している。 では一時の傾向が、長期的な計画をたてるエージェンシーによって壊されたとき、どんなことが起こるだろうか? たとえば、自分のしたいこととすべきだと感じていることが一貫していない場合のように、 心の中の不一致によって、居心地が悪くなったり、罪悪感をかんじたり、恥ずかしくなったりする。
エージェンシーたちは子供の頃にいろいろなタイプの目標を身につける。 それから、ふるいエージェンシーたちが新しいエージェンシーたちをつくるのに影響するという、いわば重なりあった網のなかで、子どもは成長する。 いっぽう個人の中だけでなく外側でも、人間のコミュニティすべてにわたって同じような過程が進行している。
長期間つづく自己イメージがなければ、私たちの人生は一貫性を失ってしまう。 長期的な計画をたてるとき、自分自身を信用できなかったり、社会的な関係においても誰も他人を信用できなくなる。 活動している社会においては、自己を安定させるメカニズムは必須なのだ。
そして、わたしたちの誰もが、個人的なものだと思うような社会原理の多くは、何世紀にもわたって学んできたものを私たちの文化が保持するための「長期記憶」なのである。
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