4.利用 のバックアップ(No.2)
教授の問題の話をもうすこし詳しく見てみよう。 彼の心のなかの「はたらく」というエージェンシーが、エージェント「怒り」を利用して、エージェント「眠る」のはたらきをとめようとしたということだ。 まず、「はたらく」が「眠る」のスイッチを直接切れるとすると、我々の身体はすぐに疲れ切ってしまうにちがいない。 それよりも、必要なのはエージェントたちのチェックやバランス保持のメカニズムである。 またこれが、私たちが幻想や作り話というものをもちいる理由にちがいない。 私たちが自分をコントロールする方法は、このように、たいてい心のなかで無意識的に進行するが、 ではなぜ、自分に動機づけするやりかたは、ほとんどうまくいかないのだろうか? |