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2.心と脳 の変更点

脳は固体のように見えるのに、思考のようなつかみどころのないものを支えている。
どうしてそんなことができるのか?この問には、むかしから多くの思想家が悩んできた。
思考の世界と、物の世界は離れすぎていて、そのあいだに直接的なインタラクションなど起こるわけがないようにみえる。
思考は他のものとはまったく別のなにかに由来していると考えなければ始まらないように思える。
このような状況は数世紀前にも同じだった。
「生命」を説明することは、不可能に思われていた。
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しかし、どんな生物もちいさな細胞からできていて、その細胞は複雑だがはっきり理解できるような化学物質からなっていることが分かってきた。
このような状況は数世紀前にも同じだった。
「生命」を説明することは、不可能に思われていたからだ。
しかし、どんな生物も小さな細胞からできていて、その細胞は複雑だがはっきり理解できるような化学物質からなっていることが分かってきた。
そしてまもなく、ジョン・フォン・ノイマンが細胞機械の自己増殖論を提案し、
ジェームス・ワトソンとフランシス・クリックによって、細胞が自分の遺伝子のコピーをつくる方法が発見される。
その結果、もう現在では、生命を説明するのに特別な生気力などを探し求めるひとはいなくなっている。
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それと同じように、わずか一世紀前には、思考を説明する方法は、基本的に何もなかったと言っていい。
そしていろいろあって、1940年代になってはじめて、心のはたらきと機械のはたらきという2つの考え方が統合されるようになった。
人工知能の研究が始まったのは1950年代のことでしかない。
この人工知能の研究の誕生をきっかけにして、たくさんの新しい考えが生み出され、以前は心でしか出来なかったはずのことが機械にもできるようになってきた。
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今でも、機械が意思を持ったり、野心や嫉妬やユーモアをもったりすることなど出来るわけがないとおもってるひとが殆どだ。
しかしこれは、単に、思考のはたらきについてもっとよい理論が必要だ、ということに過ぎない。
どうすれば「心のエージェント」が、長い間わたしたちが求めてきた理論の''基本的な要素''になれるのだろうか?

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**コメント [#q9334d67]

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